乙女ゲーム畑のオタクによる「天気の子」ネタバレ感想
★★これはネタバレあります!!!
結末についても触れてるのでお気をつけて★★
新海誠監督の「天気の子」観てきた!
いや、めっっっっっっちゃ良かった
めっちゃ良かったわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ほんと、性癖!!!!!!!!!!!!!
って感じに刺さった。
ただ、事前情報で聞いてた賛否両論がある、
というのは確かにな、と思います。
「君の名は。」男女の出会いから町や人々を
救うファンタジーだったけど
これはセカイ系でしかもメリバに
属するのではないでしょうか。
でも私、この「世界を敵に回しても君の手を離さない」系のカップルがとても好み…
退廃的な世界でお互いだけが味方、
というのがとても個人的に刺さる。。。
特に落下するときしっかりとお互いの手を握る
ところが良かった;;;;;;;
映像もめっちゃ綺麗で;;;;;;;;
これどうするの?をどうもしない。
このどーーーーにもなんない、
どうもしない感じ、
秒速五センチメートルを思い出すね。
あとなんか乙女ゲームのメリバみたいだなと。
世界は壊れるけど2人で仲良く生きてく感じが。
だから私は好きなんだけどね。
主人公の帆高くん、
まぁイマドキのちょっとウジウジ草食系。
これが苦手と言う人もいるのかな。
でもだからこそ、
もがいてあがいて突っ走る青臭さと若さが
良かったな。
これぞ「子供」という感じ。
今回は「大人」と「子供」の対比が
わかりやすく描かれてた。
その分帆高くんの子どもっぽさが悪目立ち
してなくもなかったけど。
警察、何も悪くないからね…
銃刀法違反してたの、帆高くんだからね…
大人が観ると須賀さんの方が感情移入しやすいかな。
子どもいる身としては、須賀さんの保身に
走るところは仕方ないと思うし、
そもそも親元に帰れよって気はするし。
でも子供の正しくはないけど純粋な気持ちに
心動かされて、ってのは王道で好き。
彼女追いかけて警察振り切って走って!
って王道な展開なのに最後は日本沈没っていうね(笑)
そこがまた面白いとこでした。
最後帆高くんは「大丈夫!」って言うけど
全然大丈夫じゃないよね。
毎日毎日雨とか辛すぎる…
でも最初は家から世界から逃げ続けた帆高くんたちが、
大丈夫じゃないこの世界で、
自分たちの行動の結果、世界を変えたという現実と向き合い、背負いながら
「大丈夫」と言って生きるしかない、生きてゆく覚悟を持つというラストは良かった。
最近、心が落ち込むような事故、事件、災害や将来不安になる情勢やニュースが飛び交う中で、それでも開き直って生きる強さをもらえるような、前向きになれる映画だなと思います。
ツッコミどころはいろいろあれど、
(警察無能すぎとか線路走ってるのに止めない人々とか)
セカイ系メリバエンドをうまくエンタメに昇華した作品なのではないでしょうか。
とりあえずもう1回観たい!!